過去ログ - 杏子「あたしの恋はベリーハード」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:28:55.52 ID:pd9i2CU5o
ストローを止めると、少し遅れて氷の触れ合う音も止んだ。 それを確認し、ほむらはほんの一口、ドリンクを吸った。
グラスの中の液面が僅かに下がる。
「まどかは完全に私のものだから」
余裕を孕んだ言葉を生み出した、その唇が笑みを湛える。
杏子は目を逸らし、またストローに吸い付いた。
ズズズ…と、空気の混じった音がして、杏子はその時始めてグラスに多少水分を絡みつかせた氷しか入っていない事を知った。
ほむらのグラスはまだその容積の三分の二以上、ドリンクで占められている。
杏子にはテーブルの上の二つのグラスの中身が、そのまま二人の余裕の違いを表しているように思えてくるのだった。
「前にも聞いたっけな…あの娘とどうやってカップルになったのかって――」
ほむらは、表情を動かさずにまどかを見つめている。
杏子は、その視線を追うようにじゃれ合う二人に向き直った。
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