29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/07/01(金) 14:29:51.20 ID:5Ug8BclXo
勇者「どこまでも下へ続いてるような崖があってね。その場所を渡ると魔王の城までもう少しって場所だ」
勇者「そこでキャンプをしていたら、テントの外で魔法使いがキャーキャー叫んでた」
勇者「狂ったような声じゃなくてさ、歳相応の女の子が、綺麗な服を見て騒ぐような、あの暖かい感じで」
勇者「気になった俺と僧侶がテントから出ると、空一面で星が流れてた」
勇者「流星群っていうの? 偶然、見ることができたんだ」
勇者「つい数時間前まで、集落を潰して魔物の死体をザクザク切ったりして遊んでた魔法使いだけれど」
勇者「この時だけは子供みたいにさ。『すごいね』とか『綺麗』とか言っちゃってさ」
勇者「そんで、俺も僧侶もうなづいて、みんなで空をずっと眺めてた」
勇者「そしたら、魔法使いが言ったんだ」
勇者「『戦士にも見せたかったなー』って」
勇者「その辺の街中で、ふと言っちゃうような感じで。特別な感じでもなんでもなく言ったんだ」
勇者「次の日、魔法使いは居なくなってた」
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