38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/07/01(金) 15:02:46.75 ID:5Ug8BclXo
勇者「僧侶が見つけたとき、俺はっつうか、俺だったモノは指のかけらぐらいだったみたいでね」
勇者「普通、人が蘇生するためにはその人のパーツ、肉片でも灰でもいいんだけれど、半分以上は欲しい。せめて2/3は欲しいってのが常識でして」
勇者「つまり俺の蘇生は絶望的。ここで僧侶も諦めて帰っちゃえばよかったのになーとは今でも思う」
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/01(金) 15:12:18.05 ID:PihzhYNDo
ふむ
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/07/01(金) 15:16:44.94 ID:5Ug8BclXo
勇者「元々、蘇生魔法を使う場合、簡易的な結界みたいなものを張って使うんだけれど、ここは魔王の城な訳で」
勇者「そんなもん張ったら、一発で魔王にバレちゃう可能性が高い。つうか確実にバレる」
勇者「そうなると俺の蘇生どころの話じゃないわけで」
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2011/07/01(金) 15:22:47.99 ID:5Ug8BclXo
勇者「俺が気付いたとき、辺りは真っ赤だった」
勇者「身体を再生して、死んでたところを無理やり引き戻されて、痛みや吐き気で転げまわっってた」
勇者「でも嬉しかった。僧侶が必死になって蘇生させてくれたんだとわかってたから」
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/07/01(金) 15:26:34.85 ID:5Ug8BclXo
勇者「そして僧侶は……」
王様「魔力に耐えられず、消滅……?」
勇者「だったらマシだった」
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2011/07/01(金) 15:30:41.84 ID:5Ug8BclXo
勇者「『食え』」
王様「は?」
姫様「え?」
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/07/01(金) 15:36:19.75 ID:5Ug8BclXo
勇者「とまあ、そんな訳で勇者パーティーは全滅しましたとさ。おしまい」
王様「全滅? で、ですが勇者様は」
勇者「ああ、俺? んー、どうなんだろ? 今の俺って勇者って言えるのかね?」
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2011/07/01(金) 15:45:32.14 ID:5Ug8BclXo
王様「僧侶どのの願い?」
勇者「そ。願い。あいつさー、魔法使いが死んじゃった後、俺に言ったんだ」
勇者「『もう二度と、勇者も、勇者の仲間も現れない世界にしてください』って」
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/07/01(金) 15:48:29.29 ID:5Ug8BclXo
小さな農村
魔物の老婆「はいおしまい」
魔物の少年「ニンゲンって馬鹿だねー」
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/07/01(金) 15:49:06.96 ID:5Ug8BclXo
どこか
魔物の青年「魔王よ、何か言うことはあるか?」
「あー、二つほど」
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