過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/07/02(土) 00:29:41.82 ID:4jjVYGHho

ドアの閉まる音は一方通行までは届かなかったのか。
彼は美琴に気付くそぶりを見せなず、ポケットから携帯電話を取り出し眺めていた。

彼を見た瞬間、美琴の頭の中は恐怖と憎悪に塗りつぶされた。
どうしてあの男はこんなところにいるのか。

一方通行。
妹たちのいる病院。
この二つをつなぎ合わせるのは、『実験』というキーワード。

学園都市の技術力ならば、例え『残骸』がなくても『樹形図の設計者』を作り直すことはそれほど難しいことではないかも知れない。
『樹形図の設計者』の再建が意味するのは、『絶対能力者進化計画』の修正が可能になると言うこと。
美琴や上条による実験への介入の影響を加味した上で、改めてレベル6へ至るための道筋を再演算することが可能になってしまう。
そうなれば、恐らくターゲットとして再び使われるのは残る9969人の妹たち。

妹たちを殺させはしない。
傷つけさせすらもしない。

自分の能力では、一方通行には一切のダメージを与えることはできない。
記憶を失った上条に頼ることもできない。
けれども、自分に注意を引きつけてこの病院から引き離すことくらいはできるだろう。
たとえその結末がわずかの時間稼ぎ程度にしかならなくても。

前髪を逆立たせ、ひりつく喉を無理やり動かして雄叫びを上げる。


     「一方通行ぁぁぁぁぁぁぁッ!!」


次いで放つのは、紫電の槍。



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