過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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(千葉県)
[saga]
2011/07/02(土) 00:35:57.29 ID:4jjVYGHho
「なんで今、私が普通にあんたを踏みつけていられるのかは知らない」
こうした瞬間にも、『突如能力を使われたら』という恐れは消えない。
そうなれば待っているのは妹たちと同じような死に様。
その恐怖をこらえて、美琴は言葉を続ける。
「だけど、今ならあんたにも私の能力が通るってのは分かる」
電磁波を照射しても、通常以上の反射はない。
電流だって特に抵抗なく流れて行くだろう。
今だったらこの憎い憎い男に対していくらでも報復ができる。
それこそ、いくらでも。
「もし、あんたがこれ以上妹たちに近づこうっていうのなら」
美琴が右手を宙にかざすと、雪の下の花壇から砂鉄が飛び出し、長剣を象る。
その鋭い切っ先は、一方通行の首筋に向けられた。
震える腕。
揺れる瞳。
かすれた声で、美琴は宣言をする。
「今ここで、私があんたを"排除"してやる!」
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