過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/07/02(土) 00:47:39.55 ID:4jjVYGHho

心やさしいこの少女が自分の心配をしてくれていることは分かっている。
けれどそれは、彼女の御坂美琴に対する裏切りにも等しいのではないだろうか?
彼女が打ち止めを大事に思ってくれるのなら、自分は打ち止めのそばにいるべきではないのかもしれない。
例え自分がどう思っていようと、そんなことはどうでもいい。
そう思った一方通行は、唇を噛みつつ黙って打ち止めの横を通り過ぎようとする。

「あっ、待って……」

彼を引きとめようと伸ばされた小さな手を、しかし"不自然に"一方通行の手がすり抜ける。
その意図するところを察して、打ち止めは愕然とした。
それでも再度彼を引きとめようとして、影で見ていた番外個体に遮られる。

「引き留めるべきじゃない」

「でも……っ!」

番外個体の背の向こうに消える一方通行を見送りながら打ち止めは涙ながらに懇願するが、しかし番外個体は黙って首を振る。
彼が屋上で美琴と何を話していたかは知らない。
けれど数日前の会話から、彼が何を思っているかは多少の想像がつく。

「それよりも、あなたはあなたの心配をするべきじゃないかな」

「なんで………、ッ!?」



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