過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/07/02(土) 00:23:43.74 ID:4jjVYGHho

「……うわぁ、もの凄い雪ねー」

目を覚ましカーテンを開けた直後、一面の銀世界が目に飛び込んできた。
15cm以上は積もっているだろうか。関東地方で12月初旬にこんな記録的な大雪が降るのは前代未聞の事ではないだろうか。。

「学園都市内はともかく、首都圏の交通網はほぼ全滅状態ですの……」

携帯電話でニュースを見ていた白井が呟く。
学生の街と言うこともあり、学園都市内の大多数の人間は、「無理すれば徒歩」圏内で日常生活の全てが賄えてしまう。
"外"に比べても車両などの安定性は高く、この程度の雪ではせいぜい遅延が関の山だろう。

「一端覧祭の後片付けに行く人は大変そうねー」

「お姉様は片づけに参加なされないのですか?」

「うちのクラス、昨日の当番の人が論文片づけて終わりだもの。黒子たちは?」

「わたくしたちも同じような感じですわ。
 ……しかしこの雪ですと、確実に雪かきや交通整理に書きだされますわね」

「あんたは手首怪我してるから、呼び出しはかからないんじゃない?」

「怪我はしていても、能力は使えますから。はぁ、憂鬱ですわ……」

白井の能力は『空間移動』だ。最大約130kgのものを、最長80m前後転送させることができる。
邪魔なものを移動させるにはもってこいの能力だ。

「とはいえ、いちいち能力の制約上雪を集めて山にする必要もありますし……」

触れなければものは飛ばせない。飛ばしたものの形状を好き勝手に変えることもできない。
雪のような不定型の物を飛ばす際にはあらかじめ形状を整えるか、あるいは少しずつ何度も転送して山にする他ない。

「頑張りなさいよ風紀委員、学園都市の明日はあんたたちの肩にかかってんのよ」

「他人事だと思って……」

深くため息をつく後輩の肩を、美琴はぽんぽんと叩いた。



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