過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/06(月) 01:42:18.57 ID:0eURSEjko
(……着弾が拳銃に比べて遅かったし、ロケット独特の噴進音も聞こえなかった。
わざわざ銃弾じゃなくて榴弾で狙ってきたって事は、グレネードランチャーかな。
"当てれば終わる"武器って事は腕に自信がないのかな? とはいえサブ兵装にライフルやらサブマシがないとは限らないし)
巨大で重い機材が多かったことが幸いしたのだろう。
倒壊の連鎖は実験場の一部だけで終わり、番外個体も爆風からの盾にした何かを納めるタンクの下敷きにならずに済んだ。
が、肝心の扉はと言えば倒れた機材のせいでその上部すらも見えなくなってしまっている。
脱出は容易には困難。そんな素振りを見せようとすれば、襲撃者が攻撃を仕掛けてくる。
だが、
「……面白いじゃん」
番外個体は"笑う"。
こんな場面で笑えるのは根っからの戦闘狂か、あるいは頭のネジが数本ぶっ飛んでいる奴だけ。
どちらかと言えば自分は後者なのだろう、と番外個体は自答する。どうせまともな生まれ方はしていない。
襲撃者はこんな裏稼業に身を落としているいるような奴だ。
そのうちに溜め込んだ悪意はさぞかし熟成されているに違いない。
それでこそ倒し甲斐が、否、"踏みにじり甲斐"がある。
自分の悪意が敵の悪意を粉砕する瞬間ほど、番外個体にとって心が躍る瞬間はない。
屈服させたい。ちらりと見えたあの可愛らしい顔を涙と鼻水まみれにさせて思い切り嘲笑ってやりたい。
そんな嗜虐心に心を湧かせながら、番外個体は右手に『演算銃器』を、左手に『オモチャの兵隊』を構える。
「さーてどこかな兎ちゃん。頑張って逃げないとこわーい狐さんに食べられちゃうぞ」
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