過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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(千葉県)
[saga]
2011/07/02(土) 00:25:03.91 ID:4jjVYGHho
「……よりによって、なーんでこんな超寒い日に一方通行にコンタクトを取ろうとするんですかね」
可愛らしいくしゃみと共に愚痴を言い、可愛らしく唇をとがらせるのは絹旗最愛。
今彼女が"グループ"のメンバーとともにいるのは、とある商業ビルの屋上。
空調の室外機や非常用電源装置などが置かれているだけの場所が除雪されている筈もない。
そんなところにニットのワンピース一枚で入ればどうなるか。答えは自明だ。
「コートでも着てくれば良かったじゃない。でなきゃタイツでも履いたら?」
「私の能力は"体表"から数センチ以内にしか効果がないんです。コートなんて着たら超アウトです。
あとタイツは絶対に履きません。これは私のポリシーに超関わる問題ですから。
そういう結標だって、ずいぶん超寒そうな格好ですね」
絹旗は会話の相手、結標の姿を眺める。
さすがに今日の寒さには耐えきれなかったのか普段は肩に引っ掛けただけの学生服を羽織ってはいるが、ボタンは止められず、中にシャツも着ていない。
ミニスカートはそのままだ。
「塗るだけで寒さをある程度和らげてくれるような、特殊なクリームがあるのよ」
「なんですかそれ、私にも超提供してくださいよ」
「嫌よ、自分で買いなさいな」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ絹旗と結標に、暖かそうなコートを羽織った海原がにこにこと笑いかける。
「なんなら、自分のコートを着ていますか?
万が一戦闘行動に入ったら脱ぎ捨ててくれても構いませんので」
「せっかくですが、超遠慮しておきます」
「そうですか」
それは残念、と海原が呟く。
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