過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/06(月) 01:46:52.10 ID:0eURSEjko
地下4階・通路。
倒れていた防衛隊員達の周囲の床が変色し、彼らの体がずぶずぶと沈んでいく。
番外個体を捕らえたのと同じように、襲撃者の能力だろう。
「役に立たない奴ら。これで高い給料貰ってるんだろうから、社会ってのはままならないね」
「わざわざどけてやるとは、お優しいこった」
「気の乗らない殺しはしない主義なんだ」
最後の一人の体が完全に沈み終わる。それが開戦の合図となった。
先に動いたのは襲撃者の方だ。
右腕から伸びる黒い刃がどろりと溶け出し、勢いよく振られた彼女の腕の動きにしたがって飛沫のように飛び散った。
壁や床、天井にランダムに"跳ね返った"それは円錐状の杭に硬化し、様々な角度から一方通行を狙う。
(……単なる腐食や分解じゃねェな。妙な刃に杭。分解して再構築するまでが能力か)
観察しつつ、一方通行は電極のスイッチを入れる。
飛来したいくつもの杭は彼の肌に触れるや否や、通常の物理法則ではあり得ない奇妙な軌道を描いて襲撃者の少女へと襲いかかる。
学園都市最強にして最凶の超能力者が誇る『ベクトル操作』。
触れた物質の『ベクトル』を操作し、攻防において最強の座に君臨する能力だ。
この程度の攻撃など造作もなく処理できる。
布を裂く音と、べちゃりという粘着質の音が響いた。
一方通行が跳ね返した黒色の杭は間違いなく、襲撃者の四肢へと叩き込まれたはずだ。
事実、彼女が羽織るフードつきのコートにはいくつもの穴があいている。
だが、少女はさしてダメージを受けた様子もなく、その口元には笑みが浮かべられたまま。
(あのコートの下に何か着込ンでやがるな)
思えば、能力を使った一方通行の蹴りを受け止めた時点で既に異常。
派手に吹き飛びはしたものの、けろっと何事もなかったかのように立ち上がっていた。
相手はこちらの攻撃を察知していた節がある。出来得る限りの防御力増加策を取っているのだろう。
ならば、その防御力を上回る威力の攻撃をすればいい。
彼の能力を持ってすればそのための手段はいくらでもある。
例えば、その場の空気の流れを操ったりなど。
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