過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/04/04(水) 03:17:47.17 ID:KuXo2uTOo
意を決して廊下を突っ切り、リビングへと向かう。目的は固定電話だ。
打ち止め自身が持っている携帯電話はあらかじめ登録された数件の電話番号・アドレスとしか通信できない子供用のものだ。
これから電話をかけようとする相手は登録されていないため、固定電話を借りるしかない。
自分に強大な力があれば、全てに対処できる力があれば彼の力を借りる必要はないのだろう。
けれど自分は非力だ。誰かの力を借りなければ戦うことすらまともにできはしない。
彼に対してただひたすらに借りを積み重ね続けている。そのことに歯噛みしつつ、打ち止めは慎重に電話のダイヤルボタンを押して行く。
携帯電話に登録されていなくとも、彼の電話番号は複数の個体が目にしており、その記憶からネットワークを通じて情報を引き出すことができる。
問題は時間だ。
今は深夜。健全な人間なら寝ていてもおかしくはない時間帯であり、緊急でなければ電話を掛けること自体が非礼に当たるだろう。
しかし、そんな事を言っている場合ではない。
焦る指で番号を押し終え、受話器を耳に当ててただひたすら相手に繋がるのを待った。
5秒。
10秒。
15秒。
そして。
『…………もひもひ、こんな時間にどちらさまでふぁああああ…ぁ…?」
あくび混じりに答えたのは、打ち止めにとってのもう1人のヒーロー。
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