過去ログ - 勇者「お前を倒してこの戦いを終わらせる」魔王「……無理だな」
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2011/07/02(土) 18:11:10.95 ID:HwbWjbQb0
勇者「何が無理だっ! 俺にお前を倒せるわけがないって言いたいのか!?」
魔王「いや。勇者が魔王を倒すのに実力は関係ない。魔王は勇者に倒される運命なのだ。
戦えば、まず間違いなくお前が勝つだろうな」
勇者「……だったら何が無理だと言うんだ?」
魔王「わたしを倒しても地上から争いが絶える事はない。
何故なら争いの原因は我ら魔族にではなく、お前たち人間にあるからだ」
勇者「何を馬鹿な……この戦いはお前たち魔族が地上に侵攻したのが始まりだろうがッ!!
俺はその戦いを終わらせるために、仲間たちとここまで来たんだ……!」
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2011/07/02(土) 18:13:15.70 ID:HwbWjbQbo
魔王「ふふ……」
勇者「っ……何がおかしい!?」
魔王「ああ、勇者とは本当に愚かしい生き物だと思ってな」
以下略
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2011/07/02(土) 18:14:58.29 ID:HwbWjbQbo
勇者「お前は!」
魔王「来たか。我が腹心たる剣虎獣王よ。他の三人はどうしている?」
剣虎獣王「全員お傍に控えておりますれば」
以下略
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2011/07/02(土) 18:16:01.30 ID:HwbWjbQbo
勇者「ああ、なるほど……これで五対一ってわけだ。大した策じゃないか」
魔王「いや、この者たちに手出しはさせぬ。そしてお前から手出しをしないかぎり、わたしもまた手出しはしない。
わかるか? お前にはお前の仲間が駆けつけるまで考える時間があるということだ」
以下略
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2011/07/02(土) 18:18:56.09 ID:HwbWjbQbo
勇者「勘違いって何だよ……?」
魔王「先ほどの話だ。お前はわたしを倒せば地上が平和になると言っていたな?」
以下略
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2011/07/02(土) 18:20:37.06 ID:HwbWjbQbo
勇者「いや、お前は魔王だ。魔王なら……たとえ女であろうと容赦しない。
してはいけないんだと思う……」
魔王「さすがは勇者だ。そのありあまる使命感で魔王を討つ。
魔王さえ倒せば世界は平和になる……その為なら犠牲など斟酌するに値しない」
以下略
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2011/07/02(土) 18:22:45.01 ID:HwbWjbQbo
勇者「……どういう意味だよ、それって?」
魔王「これを見ろ勇者よ」
勇者「なにっ……魔王の右手に俺の額にある勇者の紋章と同じものが!?」
以下略
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(千葉県)
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2011/07/02(土) 18:25:51.42 ID:HwbWjbQbo
勇者「……そのお前がどうして魔王なんかに?」
魔王「簡単な話だ。わたしの存在がね、邪魔になったんだよ」
勇者「邪魔って……?」
以下略
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2011/07/02(土) 18:29:06.43 ID:HwbWjbQbo
勇者「困惑?」
魔王「そうだ、大魔王を倒して魔族なるものとの戦いを終わらせた功労者だからな。
報いるのに過小であれば民が納得せず、過大であれば自分たちの権益が脅かされる。
まかり間違えばわたしこそ地上の統治者に相応しいと、女王に推薦される可能性もあった。
以下略
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2011/07/02(土) 18:32:24.74 ID:HwbWjbQbo
魔王「どうかな? 今の地上の統治者は知らんが、はたしてお前を抱え続ける器量があるかどうか」
勇者「俺はならない……俺はそんなことを望んじゃいない」
魔王「わたしもだ。わたしもそんなことを望んで戦ったわけじゃなかった。
以下略
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2011/07/02(土) 18:36:42.85 ID:wGQ3tzWSO
このタイプの話は経済学の観点から切り込んだ有名な勇者魔王話があるからパクリにしか見えないわ
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(千葉県)
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2011/07/02(土) 18:37:58.89 ID:HwbWjbQbo
魔王「魔界から帰還したわたしは、故郷の城で戦勝パーティーに招かれ……
祝杯に遅効性の猛毒を混ぜられていたことに気がつかなかったわたしは、
身体の不調に与えられた一室に戻って横臥し、
激しい苦痛にのたうちまわりながら助けを求めることになった」
以下略
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(千葉県)
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2011/07/02(土) 18:41:15.50 ID:HwbWjbQbo
魔王「だがそれが彼らの災いとなった。
回復したわたしが立ち去って数日後に、その村が壊滅したと聞いた」
勇者「……殺されたのか」
以下略
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(千葉県)
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2011/07/02(土) 18:43:21.67 ID:HwbWjbQbo
勇者「また女か……それも今度は俺より年下の女の子とか、調子が狂うな」
邪教神官「むっ。未熟な小娘で悪かったな」
勇者「いや、誰もそんな事を言っちゃいない」
以下略
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(千葉県)
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2011/07/02(土) 18:44:23.12 ID:HwbWjbQbo
勇者「当事者?」
魔王「わたしを魔王にした当事者だよ、勇者」
邪教神官「否定はせぬが、我にばかり責任を押し付けられても困るな」
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2011/07/02(土) 18:46:05.88 ID:HwbWjbQbo
邪教神官「そうだ。その件で利用されたのが我ら魔族よ。
先代勇者が魔物討伐の旅に出たと聞かされた地上の世論は沸騰した。
いわく、勇者様にばかり苦労をかけるわけにはいかないとな……
そして、その世論を地上の統治者たちは利用したのだ。
───全ての原因は魔族が蔓延る魔界にあると。
以下略
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(千葉県)
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2011/07/02(土) 18:48:29.85 ID:HwbWjbQbo
邪教神官「しかし、魔王」
魔王「戦時下における軍隊の暴虐はこのさい関係ない。
魔物は狩るべきとの価値観を叩きこまれた勇者たちの行いも同様だ。
もうすぐ勇者の仲間たちが駆けつけてくる。
以下略
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(千葉県)
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2011/07/02(土) 18:49:33.85 ID:HwbWjbQbo
邪教神官「魔界に攻め入った人間の軍隊が魔界の民を殺傷した話はしたが……
その場所にな、先代勇者が乱入してきたのだ」
勇者「魔王が?」
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(千葉県)
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2011/07/02(土) 18:51:15.06 ID:HwbWjbQbo
邪教神官「……私が大魔王の娘だったら何だ?」
勇者「いや、その……ちょっと驚いただけで、特に何も」
邪教神官「……そのわりには失礼な驚き方だったな。
以下略
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2011/07/02(土) 18:54:16.89 ID:HwbWjbQbo
魔王「……ぶっちゃけ彼らをどう思う?」
勇者「……残念なお姫様と愉快な仲間たち?」
魔王「そんな部下を抱えたわたしに何か一言」
以下略
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(千葉県)
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2011/07/02(土) 19:04:22.91 ID:HwbWjbQbo
邪教神官「はぁはぁ───ふんっ、まあいい。
とにかく大魔王の娘であった我は立ちつくす彼女に言ったよ。
無残に殺された同胞の骸に囲まれてな……
元はと言えばお前が悪いのだから責任をとれ、とな。
そうであろう魔王よ……って、何を勇者と内緒話をしている!?」
以下略
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