過去ログ - インデックス「――――あなたのために、生きて死ぬ」
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天使編B
[saga]
2011/09/11(日) 20:50:54.83 ID:S9t1RThW0
彼に打ち明けるべき、彼と一緒に解決すべき悩みを、
『電話相手』に吐き出している私の行いは、彼の信頼に背いているのではないか?
「大丈夫かよ、トイレ行く?」
「…………あ、おさまってきたかも。心配かけてゴメンね、しずり」
「心配なんざしてねえ!」
「ちょっと麦野さんツンデレは私の芸風なんだから横取りしないでよ!!」
「自覚があったとしたら相当あざといぞテメエ! ファン減るわよ!」
落ち着け、インデックス。
彼の事を思い浮かべれば、いくらでも言葉は湧いてくる。
「えっと、続き続き。す、ステイルはとーっても努力家なの。
周りからは天才魔術師だって持て囃されてるけど、
ステイル本人は自分は凡才だって言い張って譲らないんだよ。
魔術っていうのは才能の無い人の為の技術だから、
積み重ねる事でどこまででも行けるんだって、ちょっとだけ自慢げに笑ってた。
あの時のステイルの表情を思い出すと、この人に惹かれて良かった、って思えるの」
「仕事ができて頼りがいあって、真摯な努力家だけど適度に隙があってダメ押しに奥さん一筋。
…………あーもう、理想の男性像すぎて腹立つ! 憎いよこのこのぉ!」
「絶対あげないからね、るいこ。それからそれから…………」
必死に表情を取り繕って“おのろけ”する私の頭の中で
いくつかの言葉がぐるぐるぐるぐる、止まることなく延々と回り続けていた。
どうしよう。
どうすればいいんだろう。
お願いだから教えて、■■■■■■?
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