過去ログ - インデックス「――――あなたのために、生きて死ぬ」
↓
1-
覧
板
20
942
:
天使編B
[saga]
2011/09/16(金) 21:34:27.69 ID:SQi/WzOn0
彼は直後、同様の苦しみを抱えている男がこの街に居る、と告げてきた。
その男の名を上条は決して語ろうとはしなかったが、
ある事情で『超能力者』の戦闘能力からパーソナルデータに至るまで
収集していたステイルが『男』の正体を悟るのに、そう時間はかからなかった。
「“殺した”ってのは、どういう意味だ」
意識が、現在に戻ってくる。
一方通行は、少なくとも現時点では怒り狂っているわけではなさそうだった。
ステイルは赤の他人が踏み込んではいけない彼の聖域を、土足で、無造作に荒らした。
一方通行の性格を鑑みた最悪のケースでは、血を見る可能性まで想定していた。
そしてそうなった場合のステイルの勝率は、雀が同情して泣き出す程度の数値である。
だがその危険を冒してでも、ステイルは長年の懊悩の解を彼に求めたかった。
「悪い。事前説明がどう考えても不十分だったね」
それから暫くステイルは、ピエロが愚かに踊る喜劇の、語り部に徹した。
あるところに一人の少年がいた。
少年は過酷な運命を背負った少女に恋をした。
しかし少女は呆気なく死んでしまった。
他でもない少年が、その手で殺したからだった。
少女は一年ごとに“殺され”て新しい『少女』に生まれ変わらないと、
本当に死んでしまう呪いに掛かっていたからだった。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/739.73 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - インデックス「――――あなたのために、生きて死ぬ」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1309622517/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice