過去ログ - インデックス「――――あなたのために、生きて死ぬ」
1- 20
978:天使編D[saga]
2011/09/18(日) 22:39:13.90 ID:wAKGpq7A0


シミュレーションもクソもあったものではない。

最初に手を握られた時点で右腕は『毒手』の餌食となり、

投げ飛ばされた際に一瞬左脚にも触れられた。

激突のダメージは自動防御術式で軽減したものの、

戦闘開始時点でステイルは既に立ち上がれなくなっていたのだから。


「またあの医者の世話になるのか…………明日の式には間に合うかな」

「心配しねェでもシスターの方がいりゃクソガキも満足だろ。
 それよりよ、後学のために『2%』の中身を聞いときてェんだが」


地に伏した被害者と地に伏させた加害者の会話としては暢気なものであった。

からかいや嗜虐心からではなく、一方通行は真剣に己の敗北因子を潰そうとしている。

陽が昇れば永遠を誓う事になる、愛する女性を悲しませないためだろう。

ステイルをノーバウンドで跳ね飛ばした際の激怒は喉元を過ぎて忘れてしまったらしい。

熱しやすく冷めやすい、鉛のような男だった。


「君の『反射』、いや『ベクトル操作』には四通りの突破口がある」

「………………ほォ」


一つ、能力そのものを無効化する。

一つ、『操作』を逆に利用する。

一つ、『操作』対象を見極める。

一つ、圧倒的な、異質な、異次元の力でごり押しする。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/739.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice