11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:49:00.80 ID:NzZfbvjxo
その日の夕方 平沢家(実家)
純「やっほー、憂いるー?」
憂「いらっしゃい純ちゃん。あがってあがってー」
純「それじゃ、お邪魔しまーす」
――――――
――――
――
純「ういー、なにやってたのさ?」
憂「ちょっと、てるてる坊主を、ね」
純「ああ、週末のお祭りが中止にならないようにって事だね……ってええ!?」
憂「?」
純「吊る下げられてるてるてる坊主、全部逆さまじゃん。まさかこれ、雨乞いのつもり!?」
憂「うん、もうすぐ梅雨入りだからね、早く来て欲しいんだ」
純「そっか……もうすぐ梓の言ってた雨の季節か」
憂「うん」
純「会いたいよね梓に……ロクにさよならも言えずにいなくなっちゃったからさ」
憂「そうだよね……ねえ純ちゃん」
純「何?憂」
憂「私今でも思うんだよ。あの時もっとちゃんとお姉ちゃんと梓ちゃんを見てあげてたらって」
憂「お姉ちゃんは大学生の時にあんな身体になって、梓ちゃんはそんなお姉ちゃんにずっと付き添ってた。きっと大変だったと思うんだ」
憂「だから私がもっと早くに梓ちゃんの異変に気付いてあげてたら……お姉ちゃんが今こんな辛い想いし続けなくて済んだのかもしれないって」
純「それは違うって憂」
憂「え?」
純「先がどうなるかなんて誰にも分からないし、こうなったのも憂1人のせいなんかじゃないから。それにさ……」
憂「それに?」
純「唯先輩は今も不幸せじゃないよ、きっと」
憂「どうして?」
純「憂がいるから……妹であるあんたがこうやっていてくれるからこそ唯先輩は今も頑張っていられるんだよ」
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