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2011/07/03(日) 20:55:13.13 ID:NzZfbvjxo
ビデオを見終わった私の耳にふと音が聞こえてくる。
窓の外と屋根の上からだ。
まさかと思って窓から外を見ると雨が降り出していた。
唯「いよいよ梅雨入り、かぁ……」
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2011/07/03(日) 20:55:46.60 ID:NzZfbvjxo
翌日
この日は日曜日の休日、昨夜から降り始めた雨は今もまだ降り続いている。
そんな中、私と憂は2人で裏山の神社へ行くことにした。
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2011/07/03(日) 20:56:44.86 ID:NzZfbvjxo
憂「お姉ちゃん、どうしたの?」
唯「あ、うん、何でもないよ」
憂「それなら別にいいけど……」
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2011/07/03(日) 20:57:34.76 ID:NzZfbvjxo
憂が指し示した方向を見た私は我が目を疑って、まるで一瞬時間が停止したような衝撃を受ける。
扉の前に付いている5段程度の小さい階段、そこにいつの間に現れたのか1人の女の子が体育座りで座っていた。
赤いキャミソール、白いスカート……そして特徴的な長い黒髪のツインテール……間違いないよ、忘れる筈がないその見慣れた姿。
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2011/07/03(日) 20:58:09.97 ID:NzZfbvjxo
梓「あなた達……誰?」
唯憂「え……?」
憂「あ、梓ちゃん、何言ってるの?」
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2011/07/03(日) 20:58:56.77 ID:NzZfbvjxo
――自宅
今私達姉妹はあずにゃんを連れて私の家へ戻ってきている。
唯「本当に何も覚えてないの?」
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2011/07/03(日) 20:59:50.21 ID:NzZfbvjxo
私は部屋の隅の壁に立てかけてある2つのギターを指さす。
1つはいつも私が使ってるギー太……といっても最近ワケあって触ってないんだけどね。
もう1つの赤いギター、それはあずにゃんの形見のギターであるむったんだ。
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2011/07/03(日) 21:00:45.03 ID:NzZfbvjxo
唯「うっ……そ、それは」
梓「どうしました?」
唯「……まあいっか、どうせ言わなきゃいけないんだし。えっとね、私とあずに……梓ちゃんはその――」
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2011/07/03(日) 21:02:18.23 ID:NzZfbvjxo
私は憂に促されて隣の部屋に連れてこられ憂の手によってドアがしっかりと閉められる。
きっとあずにゃんに聞かれたくない話なんだろう、憂が何を言いたいのかは私にも大体わかる。
憂「お姉ちゃん、これからの事なんだけどね。梓ちゃんの事、他の人達にはどう報告するの?」
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2011/07/03(日) 21:04:10.99 ID:NzZfbvjxo
梓(壁にいっぱい写真が飾ってあるけど……どれも私が写ってる。やっぱり私はあの人達の知り合いなんだ)
梓「あ……鏡台の上に指輪……さっき唯さんが付けてたのと同じ物だ」
梓「ちょっと付けてみようかな」
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