57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 21:38:25.04 ID:NzZfbvjxo
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憂『お姉ちゃん、梓ちゃんに電話するだけなのに何でそんなに緊張してるの?』
唯『あ……いやー、別に何もないよー』
憂『梓ちゃんになんか用があるなら私が代わりに電話してあげよっか?』
唯『いいよいいよー、大して重要な話でもないから』
prrr
唯『あっ、あずにゃん?お久しぶりぶりーっ!元気してた?』
梓『お久しぶりです唯先輩。なんか相変わらずみたいですね先輩は』
唯『えっへへー。今休みでこっちに帰ってきてるから電話してみたのですっ!』
梓『そうだったんですか』
この時さ、緊張してるのを隠す為にやたらテンション高くして話してたんだ。
だけどあずにゃんの声を久しぶりに聞いたからなのかな……話してる内にね、気分も大分解れてきたんだよ。
唯『それでね、お願いなんだけど今から会えないかな?』
梓『どうしたんですか急に』
唯『えっとね、卒業式の日に渡した寄せ書きの色紙覚えてる?』
梓『ええ』
唯『実はあの寄せ書きにペン挟んだまま渡しちゃってて……突然でなんだけど返して欲しいんだ』
梓『あのペン先輩のだったんですか。誰のか分からなかったし、もしも大事なペンだったとしたら大変だから一応とっといてありますけど……』
唯『よかったぁ……あれとても大切にしてたペンだったんだよ!取っておいてくれてありがとう!』
梓『全く……そんな大切な物を簡単に忘れたりしないでくださいよ』
この電話の後にさ、すぐに会う約束をして私は待合場所へ行ったの。
待ち合わせの場所に選んだのは桜高の校門前、私とあずにゃんにとって一番長い時間を一緒に過ごした場所。
ちなみにね、あのサインペン、さっきも言った通り大事な物でも何でもない只の100均モノだよ?
そう……口実だった。
あずにゃんに会う為の……
――――
――
校門前、遅れちゃいけないと思って15分前に行ったら、もうあずにゃんが来てたんだ。
あずにゃんは最後に会った時と殆ど変わってなかった。
なんか安心したのと同時に、もう何年も会ってなかったかのような懐かしい気分にもなったんだ。
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