23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県)[sage]
2011/07/06(水) 01:49:38.38 ID:zERvu/azo
とおるさんはエンジンを切り、トラックから颯爽と降りて、お店へ向かって行きました。
私は着いてこいと言われ来たにも関わらず用無しと放置された感を身にひしひしと感じながら海の近いこの地へ降りたのです。
新鮮な感覚が私の全身を貫いた気がしました。
緒花「潮風……」
東京の空気とは一変して、どこか優しくて暖かい風はちょっぴり酸っぱい。
後ろからとおるさんの呼ぶ声が聞こえる、だけど私には孝ちゃんの声しか聞こえてきませんでした。
緒花「孝ちゃん……」
とおる「おい」
緒花「あだっ」
とおる「なにぼーっとしてんだ、ほら手伝え」
緒花「……む、はいはい……」
なにも後ろから引っ叩かなくても。
みんちはこの人が好きなんだよね、どこがいいんだかって感じ。
もうちょっと優しければいいお兄さんなのに。
とおる「ほれ、これとこれを荷台に」
緒花「はいはい……うんしょ」
トラックと積まれたビールケースとの距離は10メートルほどありましたが、これを12往復くらいした気がします。
想像以上の重労働です。
とおる「積み終わったかー?」
緒花「は、は゛い……はぁ……」
かくして私たちは軽トラックに乗り、帰宅の途をたどるのみとなりました。
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