30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県)[sage]
2011/07/07(木) 22:25:00.26 ID:CtTMOCVfo
さっきの私と同じくらい深く最敬礼をして、とおるさんに謝りました。
その際、勢い余って頭にかぶせた帽子が落ち、ビールの海へ落ちてしまいました。
帽子はじわじわと浸食され、へなへなとゆっくりとした動作で、崩れていく。
その様はまるで温暖化の影響を受けた、氷山の一角のようにゆっくりと。
とおる「緒花」
緒花「は、はいっ」
とおる「この酒は水で流して、無事な酒は水で洗って、荷台の酒は厨房へ運んでくれ」
緒花「は、はい、わかりました……」
とおるさんはそれだけ伝えると玄関の方へ歩いて行きました。
私はチラっとみんちの方を窺うと、まだ頭をあげていないようでした。
とおるさんの姿が完全に消え、戻ってこないと確信した私は即座にみんちの濡れた帽子を取って、
緒花「み、みんち、帽子が落ちたよ」
濡れた帽子はもう7割ほど侵食されており、とてもかぶれるものではありませんでしたが、
怒鳴られたみんちを慰める目的で私は丁寧に帽子をさしだしました。
民子「……」
緒花「……」
みんちは無言で、帽子を受け取り、ホースへと向かいました。
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