25:SSS ◆KtxQQEeKzw[saga]
2011/07/07(木) 18:08:56.01 ID:9osjIzCt0
完全反射「ねえ。さすがにそろそろ休んだ方がいいんじゃない?」
一方「あァ?」
完全反射「もうこんな時間だしさ」
そこで、今更ながら日が落ちていることに気づいた。
時計を確認すると、時刻は午後8時。
完全下校時刻も過ぎているため、辺りには2人以外誰の姿も見当たらない。
少々根を詰めすぎたのかもしれない。
こんな時間も分からないような状態では、大した成果を得られないのも仕方がない。
一方「……そォだな」
この3日、戦闘はまったくなかったので、バッテリーはほぼ満タンの状態。
能力を使って頭をすっきりさせようかとも思ったが、演算ミスをしてもつまらないのでやめておいた。
完全反射の言っていた、佐天と樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)を繋ぐ機械の調整はいつごろまでかかるのだろうか?
もう既に終わっている?
あるいは、まだまだ時間が掛かるのか?
どちらにしろ時間はあまり掛けられない。
現在おかれている状況は、打ち止めが木原数多にさらわれた時に似ている。
違うことといえば、黒幕の正体がつかめていないこと。
それに、佐天の生死が確認できていないこと。
この2点が大きく違う。
一方(いや、佐天は生きてる。じゃねェと、さらった連中は俺と戦うリスクだけを被ることになっちまうからな)
佐天を殺してしまっては、一方通行の神経を逆撫でするだけにしかならない。
そんな事態だけは相手も避けたいに違いない。
ただ、完全反射も知らない他の事情というものが気になる。
それ如何では、殺しても問題ないということになってくる可能性もある。
どちらにしろ分からないことが多すぎる。
結局、今日もなんの成果も得られなかったことになる。
いや、得られなかったと思っていた。
カツンと、背後で物音がするまでは。
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