過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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556: ◆G2uuPnv9Q.[saga sage]
2012/03/17(土) 11:50:41.52 ID:MAU9zp0O0
「や・・・」

グチュリ、と鳴ったのは男の足が両断された音だ

痛みが遅れてやってきた

だが悲鳴を上げる暇は無かった

次に斬られたのは腕だった

その後に耳、鼻、腹

「あぁぁぁ!」

さだのり「どうした、争いが好きなんだろ」

俺は昔からこうして生きてきた、さだのりが笑う

さだのり「これしか方法を知らなかった俺に、舞子は他の方法を教えてくれたんだ」

「あ・・・悪魔・・・」

さだのり「だとしたら、俺は舞子を傷付けるヤツを許さない、愛からでも友情からでもなく呪縛からだ」

最後に刺されたのが眉間だったろうか

その瞬間に男の意識が消えたのだから、知るのはさだのりだけだ

さだのり「・・・呆気ないもんだな」

呆気ないものだった

命なんてそんなものだ

さだのり(・・・こいつにも、幸せなんて物くらいはあったのかもな)

物言わぬ死体を見下ろし、考える

さだのり(・・・悪魔、か)

人間ではない

さだのりは悪魔だ、愛した女の呪縛から完全には逃れられず、ずっと暗闇に嵌まる考え方をしてしまう彼は

さだのり「だったらなんだよ、いいじゃねぇか」

また別の男が現れる

それは昨日の夜、さだのりに直接攻撃を仕掛けてきたあの少年だった

「・・・また会ったな、人殺し」

さだのり「いいじゃねぇか・・・」

口許が自然と歪む

何もかもを忘れ、ただそこに残るのは



さだのり「こんなに楽しいんならなぁ!」




狂喜という名の感情のみ





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