過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[saga sage]
2012/03/29(木) 17:00:51.21 ID:YRuMpQ8a0
舞子「…どうするの」
阿修羅「ひとまず、降りるしかない…ここに留まるよりは余程ましだぞ」
瑠璃「…そうしましょう」
舞子「夏美、あなたは瑠璃さんと手を繋いでいて…お母さんは舞を背負うから」
夏美「うん」
阿修羅「…」
じっ、と阿修羅が窓から外を見つめる
桜が揺れている、それがなぜか悲しい光景にも見えた
阿修羅「…!」
舞子「じゃあ、まずはどこに向かえば…」
阿修羅「待て、お前達はここで大人しくしていろ」
瑠璃「?あの、さっきと言っていることが…」
瑠璃の問いには答えず、阿修羅が壁に掛かっていた銃を掴む
夏美「それ、お父さんのだよ?」
阿修羅「弾はどこにある」
舞子「…机の引き出しに少し、でもなぜ?」
阿修羅「…舞子といったな、娘さん達が外を見ないようにしてやってくれ」
舞子「…!」
阿修羅「…血が噴き出る瞬間など、子供が見ていいものではない」
ガチャン、と銃を鳴らしてから阿修羅が外へ出る
阿修羅「…音が止んだら、窓からそっと外を観察しろ…敵が死ぬか、俺が死ぬかのどちらかだ」
瑠璃「じゃ、じゃあもう…!」
阿修羅「…来ているぞ」
丘の上にあるこの家に、足並みを揃えて
阿修羅「…それそこに死神が、ってな」
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