過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
1- 20
603: ◆G2uuPnv9Q.[saga sage]
2012/03/29(木) 18:54:45.36 ID:YRuMpQ8a0
「ほほう、バッサバッサとはこのことだ」

阿修羅「…」

「…全員、撃て」

「はっ」

機械のように規律の取れた兵士達が、阿修羅に向けて銃を放つ

阿修羅「…」

数発の弾丸を剣で弾く

だがそんな人間離れした業、慣れているわけがない

阿修羅(…このままでは圧される…!!)

元から分かっていたことではあるが、この人数に一人で太刀打ちなど到底不可能だ

それも、そのうちの一人は相当の手練れと見える

「…殺しを少しばかり経験しただけの鼻垂れ小僧だな」

阿修羅「なに!?」

「…ほれ、そうやって敵の言葉にすぐ耳を傾ける」

阿修羅「…!」

チッ、と頬を弾丸が掠める

鋭い痛みが、彼の思考を冴えさせた

阿修羅「…ナメるなよ老いぼれが」

最後の部下の首を斬り、阿修羅がくるりと振り返る

「…24名、私の部下がこうも容易く斬られるとは」

阿修羅「どうだ、これでもまだ餓鬼だと笑うか」

「いや、餓鬼ではないかもしれないな」

長が初めて、剣を抜く

違う、それは剣というよりも刀だった

阿修羅「…日本刀…?」

「…剣というのは体を斬るが、日本刀は敵の心を斬る」

阿修羅「…」

「もう一度言う、君は餓鬼ではないかもしれない」



「鋭い牙を持っただけの、哀れな子犬だ」





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
935Res/920.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice