過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[saga sage]
2012/03/29(木) 18:54:45.36 ID:YRuMpQ8a0
「ほほう、バッサバッサとはこのことだ」
阿修羅「…」
「…全員、撃て」
「はっ」
機械のように規律の取れた兵士達が、阿修羅に向けて銃を放つ
阿修羅「…」
数発の弾丸を剣で弾く
だがそんな人間離れした業、慣れているわけがない
阿修羅(…このままでは圧される…!!)
元から分かっていたことではあるが、この人数に一人で太刀打ちなど到底不可能だ
それも、そのうちの一人は相当の手練れと見える
「…殺しを少しばかり経験しただけの鼻垂れ小僧だな」
阿修羅「なに!?」
「…ほれ、そうやって敵の言葉にすぐ耳を傾ける」
阿修羅「…!」
チッ、と頬を弾丸が掠める
鋭い痛みが、彼の思考を冴えさせた
阿修羅「…ナメるなよ老いぼれが」
最後の部下の首を斬り、阿修羅がくるりと振り返る
「…24名、私の部下がこうも容易く斬られるとは」
阿修羅「どうだ、これでもまだ餓鬼だと笑うか」
「いや、餓鬼ではないかもしれないな」
長が初めて、剣を抜く
違う、それは剣というよりも刀だった
阿修羅「…日本刀…?」
「…剣というのは体を斬るが、日本刀は敵の心を斬る」
阿修羅「…」
「もう一度言う、君は餓鬼ではないかもしれない」
「鋭い牙を持っただけの、哀れな子犬だ」
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