過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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630: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/14(月) 20:26:33.44 ID:pCVCWE5j0
阿修羅「…それがなんだ」

「いいや、面白いこと聞いたもんだ」

ぱっ、と男は手を広げる

一瞬にして、膨大な量の酸素が阿修羅の肺へ流れ込む

阿修羅「ごほっ!!」

「…いいねぇ、お前は俺と一緒だ、さだのりとも一緒だ」

阿修羅「…あぁ?」

「…ここで殺すのは惜しいってもんだ、俺は今から戦争をしに行く、お前もそうだろう?防衛戦なんかじゃない、掃討戦だ」

阿修羅「…」

「ここは舞台にゃ狭すぎる、何より観衆が一人もいねぇ」

阿修羅「何が言いたい」

「…戦場で殺し合おうや、阿修羅クン」

阿修羅「!」

鎖鎌を肩に掛けた男が、阿修羅に背中を向ける

阿修羅(…こいつ…)

「…あ、そうそう…さっきお前が逃がした奴らの向かった方向はな、俺達の国の軍が向かってる方向でもあるんだぜぇ」

阿修羅「!?」

「信じるか信じないかはお前の自由だ、ただ俺としては本当だと言っておく」

阿修羅「なぜそんなことを俺に言う」

「同胞への敬意ってやつだ、あと戦場で一刻も早くお前とさだのりと、三つ巴の争いってのがしたいのさ」

阿修羅「…」

「早く行かないとな、俺以外のイカれたヤツも軍隊に加わってるんだぜ…ま、俺ほど腕は立たないけどなぁ」

阿修羅「…一つ訊く」

「なんだ」

阿修羅「…てめぇ、目的はなんだ」

「目的なんてないっての、あるのは手段と血みどろの結果だけだ」

手を振りながら歩く男、まるで友達に別れを告げるかのような軽さで、彼はこう言った



「んじゃまたなぁ、阿修羅」






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