過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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644: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/19(土) 21:35:02.76 ID:vvkVT0u20

阿修羅「…」

阿修羅の足元に流れているのは、罪深き血だ

しかし、それらの全てを塗りつぶすほどに阿修羅の血も汚れている

阿修羅(…敵兵がばらけているのが気になるな)

彼が通ってきた中で、敵兵は少なくとも5分隊に分かれていた

通常なら、もっと集団で襲いにかかってくるはずなのに

阿修羅(…)

おかしい

なぜこの軍隊の連中は、ばらけているのだろうか

阿修羅(…この状況では、ばらける理由はただ一つ)

戦力を下げ、行動するのは

阿修羅(…何かを探しているからだ)

何か

もちろん、戦争を終わらせる…勝利を掴むための何かだ

そしてそれは、おそらくベッケンバウアーの首である

阿修羅(…待て、ということはベッケンバウアーは城にはいないのか?)

避難したのだろうか、それとも敵兵が勝手に勘違いしているのか

ただこの状況は、阿修羅達に有利に働いている

阿修羅(…運がいい、これなら勝てるかもしれない)

素早く足を動かし、地を駆ける

向かうのはさだのりがいるであろう方向、舞子達が向かった方向

そして、おそらくあの狂気に満ちた男も向かうであろう方向

阿修羅(…何をしているんだ、俺は)

そういえば、元々舞子達と知り合ったのは、全てさだのりへの復讐のためだった

それが、今ではさだのりと共闘さえしている

阿修羅(…俺は)

なぜ、殺すことを行いながらも自分の憎い相手を殺しはしないのか

まさか、と阿修羅は頭を振る


阿修羅(…まさか、俺は…あの人達を守りたいだなんて思っているのか?)




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