過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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648: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/21(月) 15:01:19.72 ID:5YTVVHPa0

広々とした空間には、長い机が何個も置かれている

軍の集合食堂、なんてものはさだのりが初めて見たものだ

映画やドラマで見るものが本当に存在しているということに驚きだった

さだのり「…こんな場所があったのか」

邪火流「ここは城に近い、そして何より大勢の人間がいることが出来る…俺達軍隊だけじゃなく、一般人だって匿えるのさ」

城から少し離れた場所に、大きな建物が構えられている

さだのりもこの建物を外から見たことはあった

しかし、中身が軍の本拠地だということまでは知らなかった

機密事項なのだろう、そしてそれをさだのりに明かすということは、彼が信頼されているという証拠でもある

さだのり(…信頼、か)

瑠璃「…あの、私達もいていいのでしょうか」

邪火流「あぁ、ここなら一番安全だからな」

さだのり「どうかな、こんな大きな建物ならすぐに見つけられる」

邪火流「それなら問題ない、見張りの番は何人いると思ってる?」

さだのり「多いのか」

邪火流「少なくとも、お前が想像してるよりは」

さだのり「…そうか」

ステンドグラスが張り付けられた窓に、時折影が落ちる

外はまだ明るいはずだ

さだのり(…ここから収容所までは走っても30分は掛かるか)

収容所には、電話や通信機などの器具が揃っていると聞く

これなら、万が一収容所で異変が起きても対処することが出来るだろう

さだのり「…夏美、お前達は一旦飯を食ってろ」

夏美「?おじちゃんは?」

さだのり「散歩だ散歩」

邪火流「だったらなんで剣を持っていく必要がある?」

邪火流がさだのりを睨み付ける

勝手な行動をするな、と言いたげだったが


さだのり「俺にはこいつが最高のお供なんだよ」

そう言って、さだのりは一人その施設から外へと出た

目的は一つ、阿修羅との合流だった




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