過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
1- 20
681: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/24(木) 20:37:00.51 ID:Ee9ZYm790
さだのり「どうしてだと?こいつは餓鬼の鬼ごっこじゃねぇ!!捕まったら殺される、はぐれたら二度と出会えねぇんだ!!」

夏美「おじちゃん…」

さだのり「俺に守ってもらおうなんて甘い考えはよせよ、俺は敵を殺さずに上手く片づけるだけで手一杯だ、てめぇを背負ってることなんて出来ないんだ!」

夏美「おじちゃん!!」

さだのり「ふざけんな、俺にこれ以上…」

そこでさだのりが言葉に詰まる

それから先を言ってしまうのは、駄目だった

この少女の前では

さだのり「…ダメだ、お前もここに残れ、邪火流がいれば安心だろ」

夏美「…」

さだのり「運転手、危険が迫ったら俺をおいて逃げてくれ、俺ならなんとか逃げ切れる」

「…分かりました」

さだのり「邪火流、みんなを守るのはお前の役目だ」

邪火流「…あぁ」

さだのり「瑠璃、お前の兄貴の安否は絶対に確かめてやる、だから信じて待ってろ」

瑠璃「…ごめんなさい、力になれなくて」

さだのり「…じゃあ、後でな」

さだのりが車両から降りようとした、その時

夏美「待ってよ、おじちゃん…」

もう一度、夏美が小さな声で囁いた

嗚呼、そういえば

こんな風に自分を慕ってくれる人は、どれほど久しいだろうか

さだのりの心の中に、ほんの一瞬だけ、あの日の面影が浮かぶ

でも、それは

さだのり「…ダメなんだ、夏美」





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
935Res/920.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice