過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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697: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/28(月) 15:27:56.70 ID:sqndImxt0
さだのり「よーお」

無理矢理に、操縦席の屋根が開かれる

それは正しい開け方ではなく、ただ力任せにこじ開けられていた

「あ…」

さだのり「主砲はもう斬らせてもらいましたー、どうするんだお前は」

「た、助けてくれ…」

唇を震わせる男の体を、さだのりがじろりと見まわす

武器は持っていない、戦車に乗っていれば安心だとでも思っていたのだろう

さだのり「…お前、お前達の軍がどこに行ったか分かるか」

「て、敵の本拠地を探してんだよ!!」

さだのり「…なるほど、知らないわけか」

「だから助けてくれよ!!俺達は別にお前達の軍を一掃できるわけじゃ…」

さだのり「追え」

「…は?」

さだのり「お前達の仲間を終え、いいから」

助手席というものはなかった、だから戦車の屋根に捕まったまま、さだのりは発進させろと言う

「な、なんでだよ!!無理に決まってるだろ、んなことしたら俺は戦犯…」

さだのり「なるほど、ならここで死にたいわけだ」

「!」

剣の切っ先を運転手の喉元に向ける

「…あ…」

さだのり「後で死ぬか、今死ぬか、どっちがいい」

「…」

汗を流しながら、運転手は戦車を発進させた


さだのり(…邪火流、頼むからてめぇは死ぬなよなぁ…)

彼が死ねば、舞子も、瑠璃も、誰もかれも



さだのり(…誰かに死なれるのはもう十分だ)





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