過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/05/30(水) 16:52:13.97 ID:MwPaoUN60
そういえば、とさだのりは今更ながらに思った
セルジオが死んだときも、ソラが死んだときも、遠藤が死んだときも
誰かが、彼らのために泣いていた
もしも、自分がここで死んでしまったなら、誰かが泣いてくれるのだろうか
涙で棺を濡らして、啜り泣く声を聞かせてくれるのか
さだのり(…それなら悪くもねぇよなぁ…)
このまま、意識の深海へと落ちて行ったら
彼は、どこか安らかな場所で、何も考えることなく、眠りにつけるのか
さだのり(…あぁ、それなら…)
「おじちゃん!!!」
誰だろうか
こんな風に、さだのりのことを心配そうに呼ぶのは
さだのり(…夏美…)
そうだ、この声は、あの少女の声だ
「おじちゃん!!!」
さだのり「…」
目を開けると、泣いている夏美の顔が目に入った
さだのり「…夏美か」
夏美「おじちゃん!!」
邪火流「…目が覚めたか」
さだのり「…こ、こは…?」
ズキズキと背中が痛む、そこで背中に傷を負ったことを思い出した
邪火流「安心しろ、本拠地だよ…ったく、夏美を回収して戻ってみたらこの有様だ」
さだのり「…悪い」
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