過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
1- 20
713: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/31(木) 09:47:55.17 ID:kNV5nWmT0

「お隣さーん、元気ぃ?」

「お、お前…何をしたんだ」

「看守さんを殺したよ、そんだけだ」

隣に捕えられていた兵士を、男が手招きする

「お、俺も殺すつもりかよ!?」

「んなわけないでしょ、他のヤツらも助けましょうぜ」

「ほ、他のヤツら…?」

「そういうこと、今他の看守達は俺達が脱獄したことには気づいてない、そこが狙い目だ」

「…でも、俺は銃を奪われてる、他の兵士だってそうだ…」

「だから?」

「…は?」

「別に銃がなくても人は殺せるだろ」

「そ、そりゃそうだけど…」

「…近くの牢はすぐそこだ、ここはそんなに広くはねぇや、俺が前に入ってたのよりもマシだ」

鼻で笑って、男は長い廊下を歩きだす

その途中にある牢の全てを、手で鍵を壊し開いていく

「な、なんだ!?」

「…出て来いみなさーん、これからは俺達の攻撃でさぁ」

鼻歌を歌いながら、男はどんどんと牢を開けていく

捕えられていた兵士達はしばし考えた後、仕方なく男の後ろについていく

「…な、なぁ…俺達も…殺すのか?」

兵士の一人はそんなことを聞いてきたが

「だーかーらー、違うんだってば」

男は軽い調子で首を振っただけだ

「…さって、じゃあ残りの看守も全員殺しときますか」

指を鳴らした男は、兵士を引き連れて廊下の先にあった階段を上る

足音が閉鎖空間に不気味に響く




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
935Res/920.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice