過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/06/04(月) 17:47:14.40 ID:6PiExiXO0
「待てってのー、追いかけっこでもすんのかぁ?」
振り回される鎖の音を聞きながら、庄太郎は走る
庄太郎(くそ、どうにかして本拠地に連絡…)
「待てってー、てめぇ死にたいのか?」
庄太郎(耳を貸すな、どっちにしろ止まれば殺される!!)
幸い、土地の利は庄太郎にある
男の知らないような裏路地を何度も行き来しては、どうにか誤魔化そうとする
だが
「んー、裏路地で俺より速く追いかけっこできる奴なんていないんだぜぇ」
スタスタと聞こえる足音はいつまで経っても消えはしない
庄太郎(…くそ、このまま俺の家に帰るか…!?)
家までは非常に遠い、それに家の近くには味方の本拠地がある
下手をすれば、男が勘付いてしまうかもしれない
庄太郎(…!!)
視線の先に、一般人の姿が
庄太郎「おい、逃げろ!!!」
「?」
突然の庄太郎の叫びに、その人々は驚いているような、困っているような表情をしていた
「おー、一般人発見ー」
庄太郎「くそっ!!」
ポケットから護身用の銃を取り出す
しかし、そもそも彼は射撃なんてしたことがない
いや、この国に住んでいればそんなものは必要ない
庄太郎「速く逃げろ!!!!」
銃声が響く、だが男は鎖鎌を振り回すだけで全て銃弾を叩き落とす
「いいねぇ、そうやって抵抗してくんないと殺す気も失せるってもんだなぁ!」
庄太郎「くっ!」
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