過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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735: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/06/05(火) 21:46:43.35 ID:z4JXJ9A80
「追いついた、ここで逃げなきゃ死ぬぜアンタ達よぉ」

「…ここで逃げなきゃ…かぁ」

兵士達は、ジリジリと後ずさりしている

「…どうせ、ここからじゃ逃げられないさ…」

手すりに背中を預けた兵士二人が下を見下ろす

ここは地上4階の高さだ、飛び降りて逃げるのも難しい

「はっはぁん、じゃあ逃げるのを諦めるのか…オッケー、なら情報提供と行きましょうか」

手を叩いた男が、辺りを見回す

見晴らしのいい場所だ、ここからなら街も一望できる

「お前達の本拠地ってのを教えてほしいんだが」

「…なに?」

「もう一度言うぞ、お前達の本拠地を教えろ」

鎖鎌は、もう射程距離内だ

兵士達の首を斬るのに5秒と掛からない

「…本拠地の場所…か」

「…そうだな…そいつを教えたら、俺達は助かるのか…?」

「もちろん、殺したりはしねぇや、俺は自分に協力する人間ってのが大好きだからねぇ」

さぁさぁ、と男が笑う

「…だとしたらお断りだ」

「…あ?」

「味方裏切って生き残って…俺達に、居場所なんてあるか!?」

銃を抜くわけでもなく、ただ兵士はそんな強がりを言う

「お断りだ、バーカ!!!」

汗をかき、怯えた様な表情ながら、兵士達はそんなことを言う

「…オーケーオーケー、分かった分かった、断るんだな、断るんだなぁ…」

なら、と男が顔をしかめる

「せいぜいこの狭いスペースでもがいて逃げるこった」



「ここがお前達の墓場なんだからな」





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