過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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752: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/06/14(木) 00:55:45.94 ID:ZAaORdEs0

「いやぁ、統率された軍隊ってのは便利だねぇ、退く時も決まって必ず本拠地へ真っ直ぐ帰る」

阿修羅「き…貴様、まさか!」

「知ってるか、鳥の巣の場所を知る方法ってのをさぁ、そいつぁ簡単で、鳥を放してやればいいのさ、馬鹿な鳥は帰巣本能でそのまま巣へと帰るんだ」

お前らだって同じだ、と男が馬鹿にする

「…ちなみに、俺が一人で来たと思ってるならそんな希望的観測を止めることをぜひともオススメしたいねぇ、俺は今軍隊の長だぜぇ、下には強奪やレイプが大好きな荒れ者も多いんだ」

瑠璃「!!」

そこで気づいた、そもそもこの男が入ってきたのになぜ一人の兵士も連絡をしに来なかったのか

舞子「…そんな…」

「上にいた見張りは全員吊るされた男状態だぜぇ、尤も生きたまんまだからヤツら、もしかしたらまだ助かるかもねぇ」

鎖鎌を振り回しながら、男がゆっくりと歩き出す

この大広間から出られる出口は、二か所だけ

一か所は男の立っている真後ろにある、大きな扉

もう一つは、阿修羅の後ろの位置にある窓

阿修羅(…まずいな)

こちらが外に出られる、ということは逆に言えば相手もそこから入ってくることが出来るのだ

そうなったら最悪だ、いきなり阿修羅は後ろを取られることになる

阿修羅(これだから地上に剥き出しの本拠地なんて反吐が出るんだ、地下に隠しておけばいいものを!!!)

「焦ってるねぇ、阿修羅くーん」

阿修羅「…焦ってるだと?震えてるように見えるなら、それは武者震いだ」

「辺りをチラチラと見ているのは?出口を探してるのか、後ろから兵が来るのを警戒しているのか」

男が、辺りをくるりと手を回して差す

「ご覧の通り、ここは逃げ場はないね、広い空間だが遮蔽物は料理を並べるためのテーブルだけ、二階は吹き抜けだがジャンプして上の通路に向かうのは難しいねぇ」

阿修羅「…ここでお前を殺せば、お終いだろう」

「それが出来ないから、他の選択肢を片っ端から俺は並べてやってんだぁ」

阿修羅「…」

奥歯を噛むと、血の味がした

阿修羅(…この男といるだけで、吐き気がする…さだのりに会った時でさえ、こんな感覚は味わわなかった)




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