過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
↓
1-
覧
板
20
831
:
◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/07/11(水) 23:39:33.56 ID:8Zi1xcVn0
どこからか息を呑む音がした
邪火流が驚いたような表情をしていた
舞子が、悲しそうな表情をしていた
遠くで、さだのりが振り返った
なぜだろうか、さだのりは少しだけ、ほんの少しだけだが嬉しそうな表情をしていた
夏美「待って…!!」
さだのり「夏美、お前の父親は邪火流だけだ、他にはいない」
夏美「待って、行かないで!!!」
さだのり「…それにな夏美…お前の親父さんは…もっと素敵な男のはずだ、お前みたいな…お前みたいな優しいヤツの親父なんだからな」
じゃあな、と手を振ってからさだのりが歩き出す
夏美「待って…」
駆けだそうとした夏美の手を、邪火流が強く握った
夏美「放して!!放してよ!!今行かなかったら…」
邪火流「さだのりは俺達を守るために…戦いに行くんだよ!!!!」
夏美「!!」
邪火流の目に、大きな涙が浮かんでいる
それでも、邪火流はもう、さだのりを止めることが出来ないのを知っていた
邪火流「…夏美…さだのりを、行かせてやってくれ…」
夏美「…おじ…ちゃん…」
さだのりの方を見つめて、夏美が呟いた
泣くことしかできない、あんなに大好きだった男が、もう
彼女の本当の父親が
さだのり「…夏美」
最後の言葉になるのだろう、さだのりは振り返ることはなく、言った
さだのり「…またな」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
935Res/920.36 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1309780773/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice