過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/07/14(土) 21:59:40.05 ID:Xp4KcEbx0
阿修羅「…何を」
さだのり「…お前の父親を殺したことも、謝る必要がある」
阿修羅「…謝るな、俺にはそれを聞いてもどうしようもない」
さだのり「…憎くはないのか」
阿修羅「…今のお前を見ていると分かる、過去のお前も…信念を貫いたんだ、俺の父さんがそうだったように」
さだのり「…」
阿修羅「…憎しみを忘れるのではない、捨てるのだ…父さんはよく言ってた」
さだのり「そうかい」
阿修羅「…走って国境地域まで行くか?時間が掛かるが」
さだのり「…問題ない、行こう」
阿修羅「…あぁ」
夜の道を、二人の男が走る
桜の季節、道端には桜並木が連なっている
さだのり「…あ…」
阿修羅「…どうした?」
さだのりが、その途中で足を止めた
どこかの公園だ、阿修羅は初めて着た場所だが
さだのり「…」
阿修羅「…どうした?」
さだのり「…いや…なんでもない」
さだのりの目には見えていた、若い男女がそのベンチで食事をしている幻が
男は照れている、女はそれを見て笑っている
懐かしい過去の幻を
さだのり「…俺はいつも…待ち合わせに遅れていた」
阿修羅「…何を言っている?」
さだのり「…死神が、俺の肩に鎌を掛けている、時計の針を刻むように、少しずつ俺の首にそれを近づけるんだ」
だったらいいだろう、とさだのりが笑う
さだのり「…俺はもう、遅れはしない、すぐに、出来る限りの速さで、あの男を殺してこの国に平和を取り戻す」
阿修羅「…」
さだのり「…行くぞ、こんな公園では立ち止まってられない」
阿修羅「あぁ」
さだのりは再び足のリズムを刻み始める
さだのり(…じゃあな)
誰にでもない、そんな別れを告げて
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