過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/08/10(金) 17:49:37.33 ID:tjHjxphR0
息を殺し、下から上へ、体を真っ二つにするために刃を振るった
手応えはない
阿修羅(有り得ないな・・・なんて反応速度だ)
さだのり「阿修羅!」
さっ、と荒野にさだのりが駆けてくる
阿修羅「早かったな」
さだのり「ヤツはどこだ?」
阿修羅「・・・あの砂煙が晴れれば分かる」
さだのり「この周りは建物が多い、隠れられたら厄介だ」
阿修羅「どうだかな、ヤツはお前に会うことを目的にしていた」
(そうだ)
阿修羅「そんなあいつが、お前を目の前にして逃げるはずがない」
さだのり「・・・確かに」
(だがそれは、決して自惚れではない)
阿修羅「・・・!す、砂煙の中にヤツはいない!」
さだのり「逃げたか・・・!?」
阿修羅と背中合わせに立つさだのり
さだのり「いたら教えろよ!」
阿修羅「それは俺も言う台詞だ!」
「・・・どこ見てるんだ?」
さだのり・阿修羅「!?」
声は上から降り注いだ
いつの間にか、男は建物の外に突き出ている屋根の上に立っていた
さだのり「ちょ、跳躍であそこまで!?」
阿修羅「・・・さだのり、お前にも出来るか?」
さだのり「出来る、だが俺以外で出来るヤツなんて心当たりがない・・・」
「・・・さだのり、ありがとよ、来てくれて嬉しい、あぁー!非常に!」
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