過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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872: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/08/21(火) 11:01:38.85 ID:SFBL8wPu0
「…ふ…ふふふ…やっとだ、やっと!!俺のこの牙がお前達に届いたってわけだぁ!!」

跳びあがり、上からさだのりと阿修羅を見下しながら、男は笑う

「人生で一番いい瞬間だぞ、今この時がッ!!!」

阿修羅(あ、あいつは執念だけで動く化け物だ…!!いくら血飛沫が溢れようと、脳味噌が破壊されようと!!!俺達と決着をつけるまでは決して死にはしない!!)

さだのり「だったら…今すぐその瞬間を終わらせてやるよ!!」

剣を構えるさだのり、しかし男の鎖鎌が上から容赦なく襲い掛かる

さだのり(う…地面を転がって避けるしかない!!)

「無様だなぁさだのり!!地面をゴロゴロ転がって…まるで!!丸められた新聞紙で叩かれそうになって必死こいて逃げてるゴキブリみてぇだぞ!!!」

さだのり「うるせぇ!!最終的に生きてれば勝ちなんだよ!!」

「ほほう!!なら俺の勝ちだねぇぇ!!」

鎖鎌、その武器は刃だけが恐ろしいでのはない

その鉄製の鎖でさえ、鈍器として十分な威力を持っている

「ほらほらほらぁ!!」

地面を二、三度殴りつけ、男が瓦礫を作り出す

「千本ノックならぬ、千本キックだ!!」

大小様々な瓦礫を、さだのりと阿修羅に目がけて蹴り飛ばす

阿修羅(…いや…この瓦礫を避ける間に、あの男は次の攻撃を仕掛けてくる…!!!)

さだのり(…なら、あえて受け止める!!!)

剣を構え、瓦礫を次々両断していく

そこで気づいた、もしかして男の狙いは、それだったのではないか


さだのり(…こ、このままじゃ…俺達は、瓦礫を斬り続けるんじゃ…)


「ふはははぁ!!!次次次ぃ!!」

瓦礫を次々と蹴り飛ばしてくる男、中には人間なんか簡単に潰せそうな、もはや瓦礫と言うより岩に近い物さえもあった

「俺は瓦礫の生産工場だぁ!!!」


さだのり「阿修羅!!このままじゃあいつの前に、俺達がバテちまう!!」

阿修羅「だったらどうしろって言うんだよ!!」

さだのり「阿修羅、お前…体は頑丈か!?お腹痛くないか!?虫歯はないか!?」

阿修羅「な、なにぃ…?」

さだのり「いいから答えろ!!!」

瓦礫の雨を、さだのりは睨み付けながら尋ねる

阿修羅「あぁ健康体そのものだ!!それがなんだって…」

さだのり「よぉし、ならちょうどいい!!おあつらえむきだ!!」

ドン、とさだのりが阿修羅の体を前に押した

阿修羅「いぃ…!?」

さだのり「ほれほれ!!俺のために盾になっとけ!!!」


阿修羅が瓦礫を砕く間に、さだのりはそっと、剣に力を込めた





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