過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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876: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/08/21(火) 18:40:42.72 ID:SFBL8wPu0

さだのり「な…なんだこれは…な、なんだこれは!?」

阿修羅(え……?う、嘘だ…し、信じられない!!!さだのりとあの男は、完全に同時に動いた、互いを攻撃しながら、そして同時に相手の攻撃を避ける動作に移っていたのに!!!)

「…オッケー、速さでもお前より俺のほうが上だったということが証明された…ふふふ…」

さだのり「お…俺の左腕が…」

阿修羅「ば、馬鹿な…!!!こ、こいつさだのりの動きを超えやがった!!!」

「どうする?生まれてから今まで連れ添った左腕だ、お別れの挨拶でもするか?なんなら俺がBGMでも歌ってやろうか、えぇ?さだのり」

さだのり「…う…」

左腕の切り口をチラリと見つめる

綺麗な切り口だ、非常に鋭利な刃物で、一瞬で斬られなければこんな傷にはならない

そして、だからこそすぐには斬られたことにさえ気づかなかったのだ

さだのり(お、俺に…勝てるのか…?)

目の前の男は、自分よりも少し、ほんの少しだが、しかし確実に強い

その少しの差が、人間であるか化け物であるかの境目なのかもしれない

失う者のない男、失うことを選んだ男

どちらのほうが上なのか、たった一瞬の対峙で分かってしまったのだ

さだのり(俺は…)

「…ふふん、お別れのキスでもしてやったらどうだ?なんなら左腕を右腕で掴んでやったら?右と左で1セットだぜ、さだのり」

さだのり(…あぁ…)

だらだらと血液が流れていく、少しずつ、さだのりの体から温もりが消えていくのが分かる

阿修羅「さ、さだのり!!とりあえず布で傷口を縛れ!!!」

上着を引きちぎり、阿修羅が差し出してくる

しかし、もうその声も耳に届かない

さだのり(こ…殺されるのか、俺は、何もできずに…)

気が付けば膝が笑っていた、恐怖のあまり震えていたのだ

どうすることも出来ない、蟻が獅子には勝てないように

さだのり「あ…阿修羅…俺は…」

「ふふふ…次は右手かな?おっと!!左足斬っちまえばちょうどいい感じに右だけ残るなぁ」

さだのり「俺は…」

恐怖で目が霞むのだ、前がぼやけて見える、もしかしたらさだのりは今、涙しているのかもしれない

さだのり(…俺は…)

だからこそ




セルジオ「何やってんだよさだのり?」



懐かしい、仲間達の姿が蘇ったのかもしれない






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