過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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887: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/08/23(木) 13:08:55.91 ID:MHBcUoks0

走馬灯、だろうか

さだのりの脳裏には様々な光景が蘇った

邪火流が自分に声を掛けてくれたあの場所

セルジオ、ソラ、遠藤と出会った場所

みんなで戦ったあの争い

そして、舞子

さだのり(…あぁ…懐かしい…)

思い出と言うのは、いつまでも心の中に残っていた

消えてなどいなかった

さだのり(みんな…)

夏美の笑顔が、蘇ってきた

その笑顔を、もっと、ずっと、長い間見ていたかった

さだのり(…)



阿修羅「…さだのり…お前は立派だった、今だから言えるよ、俺はもうお前にこれっぽっちの恨みも抱いちゃいない…それどころか、友情さえ感じている」

涙を浮かべながら、阿修羅は言った

阿修羅「…もっと…もっと早くにお前と出会えていたなら、あるいは俺の人生は変わっていたかもな」

くるりと背中を向けた、目の前の男に

さだのりは、何かをしなければならなかった

さだのり(…そうか…俺は)




阿修羅「!!!???」

ズドン、と鈍い衝撃が響いた

阿修羅の胸から、剣が突き出している

阿修羅「ば、馬鹿な…さだのりはもう、腕を無くし…!?」

振り返ろうとして気が付いた、さだのりは、自分の胸に刺された剣を、そのまま阿修羅に突き刺したのだ

背中合わせのようにして、後ろから

阿修羅「…さ…だのり…」

さだのり「…終わった…俺の戦いは…終わったんだ…」

ずるずる、と二人が地面に座り込む

阿修羅(…あぁ)

さだのり「…悪いな…お前には、本当は…幸せな人生を歩んでほしかったんだけどさ」

阿修羅「いや、いいさ…これでいい…俺みたいな人間は、どこに行っても結局災厄を呼び起こす…からな…」

さだのり「…俺もだ…」








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