過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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906: ◆G2uuPnv9Q.[sage  saga]
2012/10/10(水) 21:35:09.87 ID:VNJWS3qq0


さだのり「…」

舞「おじちゃんは、今…幸せ?」

さだのり「あぁ?」

夏美「…おじちゃん、人の幸せって…なんだと思う?」

さだのり(…あのクズは…アイデンティティの確立だとか言ってたな)

さだのり(それだけは…同意できるのが、憎らしい)

夏美「…私ね、おじちゃんがここにいるだけで、幸せだよ」

さだのり「…そうだな、俺も…お前達が生きているだけで幸せだ」

舞「でも、やっぱり恋人を作るのが男の人の幸せなんじゃないかな」

さだのり「…誰かを背負うのは、しばらくやめとくよ」

舞「…そっか」

さだのり「…邪火流は」

夏美「?」

さだのり「邪火流はな、ガキの頃は、俺と同じような不器用で、馬鹿な男だった…」

さだのり「…あいつは大人になり、俺はガキのままでいたがった」

さだのり「…それによって人生に差が生まれたのだとすれば、俺は自らの過ちで道を失ったことになる」

さだのり「だがな、俺は、人生と言うのは決して一本道ではないのかもしれないと、最近思い出してきたんだ」

舞「違うの…?」

さだのり「一本目の道が無くなったら、次の道を探し、迷い、闇に堕ち、時として、道を踏み外す」

さだのり「最終的に行きついた場所が、自分の終着点なのかもな、ってさ」

夏美「…おじちゃんは、今が終着点だって思う?」

さだのり「いいや、俺はまだまだこれから歩くさ」



さだのり(…この国には、まだまだ足りないものがあるからな)




さだのり「俺の目玉が前についてるなら、道ってのは前にしか出来ないだろ」






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