過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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907: ◆G2uuPnv9Q.[sage  saga]
2012/10/12(金) 16:00:16.27 ID:UjMAolTH0


邪火流「みんな、飯だぞ…」

舞「あ、お父さん」

邪火流「ん?さだのり、お前何してるんだ?」

さだのり「何って、日記を書いてるんだよ」

邪火流「日記?」

さだのり「…人の記憶ってのは、少しずつ薄れていくからな」

邪火流「なるほどな、いつでも思い出せるように、か」

邪火流がさだのりの日記を覗きこむ

邪火流「…そういえば、俺も…あいつらの墓に、最近行ってないな」

さだのり「…邪火流、俺さ」

邪火流「なんだ?」

さだのり「…俺は、ずっと一人で生きている物だと思っていた、だが違った、世界はこんなにも広くて、憎悪と愛に満ちている」

夏美「…おじちゃん」

さだのり「守りたい物、壊さなければいけない物、そういうのが混在していて、何が善なのかも分からない物だった」

邪火流「…そうだな、昔から俺達は遠回りをしてきた」

さだのり「…同じようなことを、これからの子供達にはしてほしくない」

邪火流「あぁ、そうだな…願わくば、誰かが正しい道を教えてやれたら」

さだのり「正しい道なんてなかったのさ、誰にも…これからだってそうだ」



さだのり「…でも、誰かが歩き出したいと思うなら、それを応援してやれるはずだ、正しい道を教えることは出来なくても、進み方を教えることは出来るはずなんだ」




さだのり「…俺は、それを子供達に教えたい」

夏美「!!」

さだのり「夏美、お前は教師になるんだよな、俺にも手伝わせてくれ」

夏美「ほ、本当に!?」

さだのり「あぁ」


舞子「あら、あんまり教養のなさそうなあなたが先生なんて…ふふふ」

さだのり「あぁ?いたのかお前」

舞子「でも、お似合いだと思うわ…あなたはいつでも真っ直ぐだから」

さだのり「…」



さだのり「…俺は大人になったなんて思ってない、子供のままだと思う…それでも、俺にはやりたいことがある、夢がある、希望がある」




さだのり「明日があるってのは、こんなにも幸せなことなんだな、邪火流」








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