過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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930: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2013/05/09(木) 11:29:14.50 ID:sFii81v10

舞「ねぇ、おじちゃん」

さだのり「ん?なんだ?」



ベッドに寝転がり、邪火流の部屋から持ってきた聖書を読みながらさだのりが適当に返事をした

舞「おじちゃんって、どんな女の人が好みなの?」

さだのり「……グレース・ケリー」

舞「え?」

さだのり「嘘だよ、どんな人でもいいんだ、俺とずっと一緒にいてくれれば」

舞「…私じゃだめ?」

さだのり「お前はなんていうか、娘みたいな感覚だろ」

舞「ふーん…じゃあ、瑠璃さん?」

さだのり「……そうだな、必死に俺の傍に近づこうとはしてくれてる」

舞「…」

さだのり「お前がもうちょいだけ大人になれば、いい勝負だけどな」

舞「!本当に!?」

さだのり「…ま、その時まで俺が生きてればの話だけど」

舞「おじちゃんって、死なないんじゃないの?」

さだのり「さぁ?」

ページをめくり……さだのりが不機嫌そうな顔をする

さだのり「なぁ、聖書に書かれてることって本当だと思うか、お前?」

舞「それが真実かどうかじゃなくて、それを信じるかどうかだと思うよ」

さだのり「…」

舞「それを信じて神様を信じて、真面目に生きればきっと救われるって思えば、頑張って生きられるんじゃない?おじちゃんが、お母さんのために戦ったのと同じだよ」

さだのり「…方法が戦争ってのも同じか」

舞「それは違うと思う」

さだのり「…」

パタン、と厚い表紙を両手で挟んで閉じてから、舞に投げてよこす

さだのり「これ、邪火流に返しておいてくれよ」

舞「寝るの?」

さだのり「あぁ、慣れない本読んでたら眠くなってきた」

舞「おじちゃん頭悪いもんね」

さだのり「あぁ?」

舞「…」

そのまま、ごろんと舞も床に寝転がった

さだのり「何やってんの?」

舞「もう少しおじちゃんと話したい」

さだのり「…あぁ、そう」





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