過去ログ - キョン「全世界をひっくり返しても必ずお前を取り戻す」
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53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/12(火) 21:00:14.81 ID:XTkHCf7H0
なんて思いながら視線をコンビニから帰路へと戻した。コンビニを過ぎてしまえば住宅街へと続く道。俺の家もその住宅街の一角に有る。その道沿いにその見知らぬ少女は居た。

外灯の明かりが作り出す白いおぼろな円を出たら明日の自分は不幸になるって自分ルールでも作っちまったみたいに円の中心を違わずすっくと立つソイツ。立ち尽くす、といった感じでも無ければ誰かを待っているってようにも見えない。

ん? ……あの制服、北高だな。

いや、ちょっと待て。俺の家の近所で北高に入ったヤツは少なからず居るが、しかしソイツらは全員同じ中学校の出身なので顔も名前も覚えている。にも関わらず、俺はその少女の名前も、顔も知らない。以上から導き出される結論として、彼女は別の校区の出身である。

だが、果たしてそんなヤツがここで何をしているのか。俺の頭で出せた辛うじて納得のいく解はこうだ。すなわち、少女は誰かを待っている。でもって、こっちは多分に推測だがこの少女はこれから告白に至るのではないだろうか、と。

帰り道に誰かと待ち合わせているにしちゃ時間も遅い。そもそもそんなんなら普通は駅の待合室かファーストフードショップ、男子であればゲームセンタなんかが定番だ。

だったら待ち合わせているのではなく、待ち望んでいると考えて何の不条理も有るまい。そして、その考えに至った途端、高鳴りだす心臓。なんと浅ましい事だろうか。



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