過去ログ - キョン「全世界をひっくり返しても必ずお前を取り戻す」
1- 20
78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/17(日) 18:50:00.11 ID:33yXplgl0
なんだ? またハルヒの仕業か?

それとも……いやいや、古泉たち超能力者は超能力者なんて肩書きだがこんなけったいな催眠術を使えたりするような類じゃない。

だとしたら……だとしたら。
以下略



79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/17(日) 19:10:06.43 ID:33yXplgl0
どうか異世界人とやらが話の通じる萌えキャラ(癒し系)でありますように。後、ついでに俺が夢遊病なんかじゃありませんように!

後者に至ってはかなり本気の祈りである。魂の絶叫と言っても甚だ過言ではないのだが。しかしながら、俺が夢遊病患者で無い場合はこの状態――すなわち眼が覚めたら深夜の公園のベンチでしたってな今現在を指す――の原因を未知なる襲撃者に委ねざるを得ないのであり。

遠因はまあ、間違いなくハルヒなのだが。
以下略



80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/17(日) 19:35:52.96 ID:33yXplgl0
「指し当たっての問題は……アレだな」

公園に幾つか有る出口の内、一番帰路に近いそこに問題のブツは置いてあった。うんざりと首を回す。見なかった振りをしたい。しかし、そうもいかない。もう見てしまった。見てしまった以上、最早徒歩で帰る訳にもいかないのであるからして……ええい、ちくしょう。

こんな世界に誰がした! ハルヒだってんなら小学校一年生から六年生までで使用した道徳の教科書をまとめて送り付けてやったとしても嫌がらせではなく純然たる親切だ!
以下略



81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/07/17(日) 20:26:07.48 ID:EZSZA82Zo
上手いな


82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/18(月) 19:23:29.06 ID:Tgn3VSA90
七月六日は明け方以降雨模様で。しかしながら「生憎の」なんて枕詞に無縁なのはちょいと洞察すれば簡単に分かる話だろ。この時期一番の強敵ってのはハルヒすらも机と相思相愛の仲に追い込む殺人的なまでの太陽光線であるなんてのは言わずもがな。

昨日とはうってかわって過ごし易く、まあそれが俺の学業への集中力とは何の関連性も無かったってのは否定したい現実である。

言い訳をさせて貰えるならば、昨晩の夢遊病もどきについて授業内容そっちのけで考察に励んでいたのは紛れも無い事実であり、期末考査の点数と病院収容とではどちらが俺の未来により重く圧し掛かってくるかを天秤に掛ければ傾き具合は火を見るよりも明らかだ。どうか、そういう事にしておいて貰いたい。
以下略



83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/18(月) 19:39:48.24 ID:Tgn3VSA90
「別に、悪い意味じゃ無いよ?」

「そうかい。だったら教えて貰いたいモンだな。先ほどのお前の発言、どこをどう解釈したら好意的な意味に取る事が出来るのか」

太陽炉でも搭載してれば底抜けにポジティブになれるだろうが、生憎消化器官しか無いんだよ、地球人類には。
以下略



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/18(月) 19:51:50.89 ID:Tgn3VSA90
世話好きだからこそクラス委員長なんてのに抜擢されてんだろう。時と場合さえ違えばそれは確かにありがたい提案だった。親切銀行なんてのがあれば確実に貯蓄しておいただろうさ。ま、それくらいバッドタイミングだったんだよな。

悪い、朝倉。お前だって突然クラスメイトから「夢遊病になったっぽいんだが病院に行く以外でどうすれば良いだろうか?」なんて聞かれても困惑するだけだろ?

「いや、一人で悩むさ。そういう類の難問なんだ。厚意だけ受け取っとくよ」
以下略



85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/18(月) 20:03:18.05 ID:Tgn3VSA90
「任せて。私、そういうの得意なんだから」

そりゃ心強い限りだな。ま、一年くらい後になったらよろしく頼むわ。

本日最後の授業開始を示すチャイムに顔を上げ、それじゃあねと言って俺の机から遠ざかるソイツ。――と、後ろからボソボソと声が掛かった。
以下略



86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/18(月) 20:27:08.66 ID:Tgn3VSA90
「そう言うお前はどうやら局所的若年性認知症らしいな。周りの同世代が同じ服を着て同じ学び舎に集い同じ内容を学習してるっていうのに、そこに集合を見出せないとか大分病状が進んでるぞ」

悪い事は言わんからさっさと病院に行け。そしてその曲がりくねって遺伝子ばりに螺旋を描いてやがる性根をギプスか何かで矯正して貰え。

「ふん、アタシ統計論とか大っ嫌いなのよ。人間は数字ではないし、一人一人を尊重すべきだと常々思っている訳。画一も均一も新しい時代を担う人材となる才能にとっては出る杭を打つ以外の何物でも無いでしょ?」
以下略



87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/18(月) 20:53:39.08 ID:Tgn3VSA90
「嫌だね。言っただろ、他人様に相談するような内容じゃ……って痛えな、このやろう。シャープペンで突付くんじゃねえ!」

思わず後ろを振り返って立ち上がったのだが、その瞬間、教室前方の扉が開き初老の倫理教師がやってきた。そして教室内で一人立っている俺を見つけ、こう仰られ。

「……起立も礼も私の授業では必要有りませんよ」
以下略



88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)
2011/07/18(月) 22:36:29.94 ID:XU3HulyGo
委員長・・・だと?


151Res/122.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice