過去ログ - キョン「全世界をひっくり返しても必ずお前を取り戻す」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/05(火) 18:36:43.09 ID:Yrxo7Ufx0
「では!」

言ってハルヒが椅子によじ登る。馬鹿と煙はなんとやら。本当にお前は一段高い場所が好きだよな。熱い空気ほど比重が小さくなる……つまり、高いトコほど暑いんだが、頭が良いはずなのにそういうのはまるで考えちゃいないんだろうよ。

涼宮ハルヒってのはそういう女さ。ああ、一年以上も見てきたんだ。今更そこに疑問なんぞ抱くまい。

「みくるちゃんちにこれから突撃します!」

俺の中で戦いの女神がラッパを吹き鳴らした瞬間である。ついに、だ。苦節一年と三ヶ月。道のりは果てが無く、千里の道を一歩進んじゃ二歩下がってる気もしていたが、そんな事は決して無かった。

俺の今までの戦いは決して無駄なんかじゃなかった……などとどこぞの映画か漫画の主人公のように声高に叫んだ。無論、本当に叫んではそれこそハルヒが前言撤回してしまうため声にならない声でだが。

「……何か言いなさいよ、キョン」

ええい、感動で言葉が出なかったという経験がお前には無いのか。俺は今まさにその真っ最中だからほっといてくれ。

「お見舞いと言うのは非常に良い提案かと思いますが、しかしクラブ活動が同じであっても僕と彼は異性です。いえ、性別を加味せずとも突然お邪魔して、迷惑になりませんかね」

「え? 古泉くんとキョンには勿論別の仕事が待ってるわよ?」

当然と口にしたハルヒだが、台詞全体に「絶望」とルビが振ってある。マジか。自分だけ秘密の花園に突撃か、メアリー。ここまで俺に期待させておいてお前、ちょいとその扱いは残酷過ぎるだろ。



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