825:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/16(土) 02:31:17.86 ID:mYOt26KWo
>>804
すまん。読んでいるうちに、遊び半分で手を加えてみたくなった。
■
カウンターの先に立ち昇る湯気。
少し癖のある豚骨特有の香りが、僕の鼻腔をくすぐった。
この香りだけでも、僕の口の中を唾液で一杯にするには十分過ぎる。
「お待たせしました!」
ようやくのご対面。
白濁したスープに浮かぶ背油が、蛍光灯の明かりを身に受けて煌めく。
豪勢に盛られた葱と木くらげ、そしてアクセントというわけでもないが、紅しょうが。
程よい半熟の煮卵の黄身は、もう、スープに溶け出し始めている。
炭火で炙られた厚切りのチャーシューが、今だに焦げ目から刺激的な音を立てていた。
視覚と聴覚が加わったことで香りは更に強くなり、僕の胃を極限まで刺激する。
豚骨、にんにく、葱、それから……。
全てが渾然一体となって奏でる、刺激的な音と香りのハーモニー。
もう、涙さえ出てきそうだ。
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