15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/06(水) 23:26:35.61 ID:s2y2te8to
またふたりで歩き出した。
先程までの不安な気持ちはどうしてか消えていた。
こんな風に心の中が変わっていくのは愉快だと思った。
自分の心の子どもっぽさを感じて面白かった。
隣を歩む唯の前髪が視界の端でゆれる。
ふと、帰ったらあの花の名前を調べてみようと思い立つ。
そして、唯の家に着いたら、その名前を教えてあげよう。
それとも唯はもう知っているだろうか。
それとも唯に、今すぐ、その名を訊ねてみようか。
額には汗が浮かび、太陽の光が水滴を空気の中に溶かしていく。
季節は初夏。
これから暑い夏がはじまる。
斜め後方で、またすばらしい金属の音が響いた。
おわり。
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