過去ログ - めだか「球磨川がカッコよすぎて生きるのが辛い……」
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144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]
2011/07/16(土) 04:42:36.13 ID:KT6lUPuAO
「ねぇ、黒神さん。目の下のクマ酷いよ?」

あれから一カ月、夏休みもいよいよ終わりに近づき、盆が開けて始めての生徒会執行部の活動日。

黒神さんは目下(比喩ではない)何か邪悪な生物を抱えて執務をこなしていた。

「めだかちゃん。今日は休んだらどうだ? 今日のところは俺たち、三人で何とかなるしよ」

人吉くんの発言にあたしと阿久根先輩は頷く。

「そういうわけにはいかぬ。この後は草むしりか……」

何だか寂しそうに呟いている。

人吉くんや阿久根先輩は黒神さんがおかしくなった理由を多分知らない。そして、あたしには恐らく理由がわかる。

球磨川先輩が最後にこの場所へ姿を表した後、すぐさま冷静に極めて普通ないつも通りの黒神さんを取り戻していた。

いや、それは演じていたと言った方が正しいか。

一週間は誰も何も異変には気づけなかったし、隠し通されていた。

その事実に疎かった自分に、頼ってくれない黒神さんに苛立ちが募る。

「ならいーけどよ」

ふてくされながらも渋々と従う人吉くん。

「それじゃあ、あんま無理すんなよ」

「めだかさん。いつでも頼りにしてください」

二人はそれぞれの仕事をしにでていく。

「黒神さん、今日は手伝うよ。私の仕事は終わったし」

「しかし……」

「駄目、こんな熱い中、一人で作業させらんないよ。むしろ、変わりたいぐらいなのにさ」

「わ、わかった。それでは喜界島会計。よろしく頼む」

こうしてあたし達は炎天下の中、草むしりを始めることにした。

本来なら無理してでも止めるべきなんだろーけどあたし達に止められるそんな気配は微塵すら無い。


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