過去ログ - めだか「球磨川がカッコよすぎて生きるのが辛い……」
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(九州)
[sage]
2011/08/01(月) 01:49:01.53 ID:9/Yf5SjAO
【ゴーストバベル地下十三階・都城】
「終わったか……」
靴の裏にべったりとついた血を地面にこすりつける。
足元には頭蓋骨が陥没した球磨川の死体。
黒神は結局、殺せなかった。その事実が神たる俺の洗脳の不完全さを証明する。
「うぁぁぁぁぁぁぁん、うぁぁぁぁぁぁぁん、うぁぁぁん、うぁぁぁん、うぁぁぁぁぁぁぁん!!」
黒神は球磨川の死体に乗りながらすがりつくように泣き喚く。
「ふむ、救世率は九十九パーセント。これでは死を無かったことには出来ないだろうな、しかし、念には念を押して球磨川に触れておくか」
俺は後ろを振り向き、驚く。
人形のように心を空っぽにした三人が涙を声をあげずに流していた。
「心配するな。貴様らも時期にその死体が何なのか分からないようにしてやる」
電磁波を指先にためる。
「そんなことを僕がさせると思うかい?」
ネジをつけた和服の女がいきなり現れ、蹴りかかってきた。
「貴様が安心院か。ふむ、我が妻に相応しき相貌だな」
「黙っててくれないか? 今の僕は腸が煮えくり孵り、今すぐにでも君を殺したい気分なんだよ」
「強気だな、しかし、神たる俺に勝てると思うのか」
女はニヤリと口角をつりあげる。
「生憎、一京程度はスキルが余っててね。僕のスキルを使えばーー」
「なる程、貴様は中々に強いがこれまでのようだな」
勝手たる救世が奴のスキルを使えなくなったことを示す。
「残念だったな。貴様がいくら抱えていようが、神たる俺の前には無駄だったというわけだ」
電磁波を出し、洗脳を開始する。
強気な女が悔しそうに顔をゆがめ、支配するのは俺の優越感を満たす。
電磁波の出力をあげる。目はとろけ、頬は朱に染め。
「さ、最後にいっておく」
驚いた。まだ口が聞けるのか。
「僕の球磨川君を舐めるな」
『知ってるかい? 人生はプラスなんだってさ』
足元にネジが突き刺さるーー
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